小中学生対象の山村留学を32年実践してきて、確信に近く想うことがあります。
それは、地域への留学では、グローバル社会を生き抜くために必要な「学力」が培える、ということです。
テストの点数の量や有名大学の合格者数で評価されるのが、今の日本の当たり前の学力観です。
しかし、人より1点でも高い点をとる、人を押しのけて合格する、そのようなことが当たり前の中で培われた学力は、果たして本質的といえるものなのでしょうか。
そこには、培った学力を世のため人のために使う視点が欠落しています。どれだけ「個人が所有する学力」が高くても、その学力が人を騙したり人を傷つけたり、世の中を壊すために使われるなら意味がありません。
小さな地域において、季節の移ろいを感じながら地域の人々の暮らしから学び続けていく留学経験は、「個人が所有する学力」だけではなく、「他者との関係を豊かにする学力」を培うことができると確信しています。
未来を生きる高校生が、「他者との関係を豊かにする学力」の視点において「高学力」になる。
地域みらい留学の取り組みは、世界に誇る「高学力」獲得の挑戦です。