共創基盤事業では、意志ある若者が育つための魅力ある教育環境づくりに向けて、コーディネーターの配置・採用・育成の推進や、「高校魅力化評価システム」を用いた評価・分析に取り組んでいます。
高校と地域の協働を推進するうえで鍵となる「コーディネート機能」です。その在り方は1つではなく、学校や地域によって役割は多様に存在しています。そこにあったアプローチで高校魅力化を推進します。
「生徒と地域をつなぎ探究的な学びをつくる」「外からの新たな人の流れをつくる」「地域の想いをつなぎ持続可能な教育環境をつくる」など新たな価値を生み出す重要な役割を担っています。
これまで、「学校と地域をつなぐ人材の在り方研究会」(文部科学省,2019)や、「新時代に対応した高等学校改革推進事業(高校コーディネーター全国プラットフォーム構築事業)」(文部科学省,2022-2024)の事務局を受託(三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)から再委託)し、コーディネーターの全国調査、ヒアリング、職務要件設計、全国フォーラム等を通じて、高校におけるコーディネーターの普及を推進しています。
また、地域みらい留学生を受け入れる多くの地域では、コーディネーターが「魅力の発信・特色化」「留学生の暮らしのサポート」「多様な地域人材との接続(架け橋)」という重要な役割を担っています。
※2024年4月時点で全国313人(90校・90市町)地域みらい留学参画自治体の62%にコーディネーターが配置
弊財団では、コーディネーターの配置・採用・育成に向けて、採用配置支援ほか、自治体担当者やコーディネーター向けの研修や、コーディネーター同士のつながりを目的としたフォーラム等の開催を行っています。
学校と地域をつなぐ人のためのサイトはこちら
https://cn-miryokuka.jp/
高校魅力化評価システムとは、高校魅力化が各校の学習環境や生徒の資質・能力にどのような影響をもたらしているかを、定量的に可視化するための組織診断ツールです。2018年より(一財)地域・教育魅力化プラットフォームと三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)にて開発し、2023年度時点で、47都道府県346校(約11万9千人)に活用が広がっています。本システムは、生徒を取り巻く学習環境(学校や地域での大人との関係性や機会の有無など)に着目し、生徒の成長に重要な学習環境(=学びの土壌)を定量的に把握できる点に大きな特徴があります。また、高校生だけでなく、関わる周囲の大人にもアンケート調査を実施し、大人の在り方の振り返りにも活用できます。昨今、データに基づく政策立案(EBPM)の重要性が高まる中、高校魅力化の成果の可視化に向けて調査・検証に取り組んでいます。
●高校と地域の協働が生徒の資質能力の向上と人口減少の緩和に効果
●地域社会と教育現場をつなぐ人材・体制と地域みらい留学がもつ可能性
2022年3月10日 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000035136.html